いざ、出産!そのとき、夫に望むこと

最近では、出産は女性だけのものではなく、夫による「立ち合い出産」はスタンダードなものになってきています。妻と共に体感する出産、出産に立ち会うことによって男性も早く父親としての自覚を持て感動を分かち合える。こう書くといいことだらけのように思えますが、実際はそれほど素晴らしいものでなかった場合もしばしば。

「夫はかえって邪魔だった」「逆になんだか腹が立った」など、立ち合い出産経験者からは厳しい意見を聞くことがあります。それは一緒にいたところで男性が妊婦の力になれるほどサポートするのは極めて難しいから。出産には医師の前にまず助産師さんがいるものですが、彼女たちはプロでノウハウがあるからこそ、妊婦の助けになるのです。

ですから、実際は失礼ながら大したことができない夫なのですが、それでも出産のその瞬間に少しでも妻の力になりたいと思うのではないでしょうか。買い物など夫にも小さなことですが、役に立てることもありますし、分娩室での立ち合い時にぜひ気をつけていただきたいこともあります。それらをふまえて、よりよい出産にしてもらいたいです。

◆見守ることが一番大事

陣痛がはじまり、いよいよ分娩という段階になるまでは時間があります。その時間は個人差があり、早くて一時間足らず、遅くて数日かかることも。赤ちゃんが出てくる子宮口は徐々に開いていき、それがもう完全に開ききるまで妊婦は陣痛に耐えながら待たされます。このとき、陣痛を和らげるためのマッサージをしてあげることが推奨されていますが、実はこれはとても困難。そもそもどこをマッサージしていいか夫は分かりませんし、マニュアルに書いてあるようにやっても「違う!そこじゃないの!」と怒鳴られることも。力加減や場所など、素人がいきなりできるものでもないようです。この場合は、助産師さんを呼んで、マッサージをお願いしたほうがいいでしょう。

夫にできることといえば、一緒にいることです。妊婦が求めれば手を握るのもいいでしょう。しかし、間違ってもそのとき、スマホなどに夢中になったりしないようにしてください。苦しんでいる妊婦に対して無神経すぎます。

それからもう一つ、妊婦が食べたいというものを買ってきてあげることもいいでしょう。分娩は体力勝負ですし、妊娠中は高血圧症にならないためにカロリー制限しなくてはいけないものですが、分娩の際は思う存分好きな物を食べさせてあげてください。

◆ついに分娩台へ!これだけは気をつけよう

子宮口が十分開ききって、分娩台に上がった妻。やっとここで赤ちゃんを外へと出すために息めるわけで、感動の瞬間も間近。しかし、ここで注意すべきことがあります。

多くのパパはビデオ撮影をしようとカメラを用意していますが、撮影に夢中にならないようにしましょう。できれば、看護婦さんなどに撮影をお願いして、その目で赤ちゃんの誕生を見て、すぐに抱っこできるようにしたいものです。こればかりは一生に一回、レンズ越しではもったいない!

また、そもそも分娩を見るべきかどうかは、微妙な問題があります。とても生々しい光景なので、それをきっかけにEDになってしまったという男性も。そうなっては、ED治療を受けなくてはいけなくなります。自分で「これはダメだな…」と感じたら、退室するほうが無難ではないでしょうか。分娩台で一番頼りになるのは、結局助産師と医師なのですし。もしEDになってしまったら、ためらうことなくバイアグラなどの治療薬を早めに使って夫婦の営みを復活させるようにしましょう。