子どもが生まれると、「ただの家族」になってしまう

日本で産後セックスレスにおちいる夫婦が多い一因として、「子どもが生まれると、夫婦はただの家族になってしまう」という日本独特の文化も挙げられます。いつまでも男女の関係を残すためには、少し欧米式の考え方をとり入れてみたほうがいいのかもしれません。

◆子どもが生まれると、日本の夫婦は関係が変わってしまう!?

「夫婦の寝室が別になってしまう」問題でも触れましたが、日本と欧米では夫婦や子育てに対する意識がかなり異なっています。

欧米では、あくまで家庭の基本単位は夫婦です。子どもはそこに新たに入ってきてすくすくと育ち、大きくなったら巣立っていく、という認識がしっかりと根づいています。ですから子どもが生まれても、基本的に夫婦の関係性に変化はありません。というより、老後はまた夫婦二人の生活に戻ることを当然見据えていますので、仲のいいカップルでい続けられるように努力をする、といったほうが正しいかもしれません。

一方、日本では子どもが生まれた瞬間、関係性が大きく変わる夫婦が多いようです。もっとも分かりやすいたとえは、夫婦がお互いを「パパ」「ママ」と呼び合うようになることで、これはまさに子どもが家庭の中心になっていることを意味しています。それまでカップルだった二人が、子どもの誕生を機に「子どもの親」になってしまい、男女の関係ではなくなってしまう-そうなると、当然ながら産後セックスレスになることは避けられないでしょう。

もちろん、欧米式と日本式、どちらにもいい面と悪い面があります。しかしセックスレスの問題や、後々の老後のことを考えると、日本は少しだけ欧米式の考え方をとり入れてみたほうがいいのかもしれませんね。

◆日常の中で少しだけ取り入れたい、「欧米式」の習慣

いつまでも夫婦が仲良くいられるためにも、以下のようなポイントに気をつけてみましょう。

1.お互いを名前で呼び合う
相手を「パパ」「ママ」と呼び合っていては、セックスする気になれなくて当然です。子どもの前ではもちろんかまいませんが、夫婦二人で話す時は名前で呼び合うようにしましょう。

2.意識して夫婦二人だけの時間を持つ
日本人カップルにもっとも足りないのが、これかもしれません。欧米では、社会的にも夫婦というユニットで行動する文化が根づいているため、子どもが生まれても二人だけで出かける機会がたくさんあります。日本でも、時には子どもを親やシッターに預けるなどして、夫婦だけで過ごす時間を持ってみてはいかがでしょうか?

3.子どもの前でも「ラブラブ」でいる
これも日本人カップルが苦手とすることです。なぜか日本では、「親は清廉潔白でマジメであるべき」という道徳観が強く、性的なこととは関係ないかのような顔をして生きることが暗に推奨されている雰囲気があります。それもまた、夫婦を「カップル」から「ただの家族」へと変えてしまう一因になっているのです。

両親が精神的にも肉体的にも仲良くいることが、子どもにとって害になることはありません。たとえば行ってらっしゃいやおかえりのキスを堂々とするだけでも、家庭が学校のように堅苦しい場所ではなくなり、夫婦も仲良くいられるようになるはずです。もちろんそれを日常的に見ている子どもも、結婚にいいイメージを持つ可能性が高くなるでしょう。