産後クライシスに陥ってしまったら

産後クライシスという言葉が一般的に広まってきました。これは子供を出産したあとに夫婦の間に生じる問題を意味しています。ちょっとしたトラブルだろう、時間が解決するだろうと安易に考えていると、ノイローゼなどの症状が現れて悪化する可能性がでてきます。

◆産後クライシスを知ろう

子供を出産後、環境の変化に対応できずに悩む夫婦はたくさんいます。例えばママなら、産後ブルーという言葉が使われることがありますが、産後クライシスという言葉は夫婦二人に使われることばです。子供が生まれた後に生じた夫婦間の問題を意味しています。子供を授かったとき、夫婦の愛の結晶の誕生に心待ちにしていることでしょう。どんな可愛いわが子が生まれてくるのか、早く対面したい、いやいやとりあえずおなかの中で健康に育ってほしい、など毎日がキラキラフワフワした気持ちになります。ところが、赤ちゃんが生まれて暫くは時間があってないようなものです。3時間ごとにオムツを替えてミルクを飲ませて、というのはあくまでも平均的な時間で、そのとおりに行くとは限りません。その間に掃除をしたり洗濯をしたり、一日24時間あっても足りません。そんなバタバタした生活を送っていると、夫婦間に少しずつ亀裂が走ってしまいます。あれだけ愛し合ったはずの夫婦が、まるで別のカップルのような関係に陥ってしまうこともあるのです。

◆産後クライシスに悩む人はとても多い

このような状況は珍しいことではありません。何が原因でケンカになったのか分からないという声が多いことを見ても分かるように、自分たちはどうして仲違いをしてしまったのか理由が見つからないのです。そんなことをしている間にも子供は泣いてミルクをせがみ、オムツを替えなければいけません。お風呂に入れるのも体力勝負。出産後、ママの体はまだまだ回復しておらずダメージがある状態。しかしパパはそれをなかなか理解できません。こういったちょっとした感情のすれ違いが産後クライシスを生んでしまうのです。

◆どうすれば産後クライシスを乗り越えることができるのか

まずはしっかりと話し合うことが大切です。子育て中ですから何時間もじっくり話し合うことは難しいまでも、自分は何にイライラしていて何に困っているのか、何が悲しいのか、何がツライのか、ママはパパへ、パパはママへ言葉で伝えてください。自分のわがままを押し付けるわけにはいかない、と我慢することもマイナスですから、素直に気持ちを伝えます。相手の痛みや苦しみを分かることで、相手の立場になって物事を理解できるようになります。まずは話し合いが第一です。そしてさらに、お互いに褒めあうこと、認め合うことが大事です。子育ても家のことも仕事も、どれも大変です。比べる対象ではありません。相手を理解すること、相手に理解してもらうことが産後クライシスを早めに解消できるきっかけなのです。

出産直後は自分たち夫婦がまさか産後クライシスだったなんて、となかなか気づけないものです。永遠の愛を誓い合った二人ですから、話し合うことで乗り越えられます。一人で悩むことはありません。一番身近にいて理解してくれるパートナーに、素直な気持ちを打ち明けましょう。