夫に知ってもらいたい!妊娠中の女性の身体と心

「会社の同僚が妊娠してたのに出産の直前まで気づかなかった!」そんな話を時々聞きますが、一度でも妊娠したことがあれば、誰もがそれは「到底信じられない」というでしょう。何故なら、妊娠すると生理が止まってお腹が膨らむだけでなく、身体や心は様々な変化に見舞われるからです。このかつてない異変が分からないなんて、ありえません。

男性は身をもって妊娠、出産を体験しないので「分からないから仕方ない」ではなく、あなたの子を宿す妻に起こっていることを知っていただきたいと思います。けっして、他人ごとではなくそれは、夫婦にとってとても大事なことなのですから。

◆妊娠した女性の身体は、日毎に劇的な変化に見舞われる

妊娠が成立するのは性交を行ったそのときではありません。女性の体内に入った精子が首尾よく卵子と出会い受精卵となり、それが無事に子宮の中に入り、着床してはじめて妊娠したことになるのです。そして、着床を終えると、ホルモンが分泌され、それが悪阻(つわり)を引き起こします。女性が妊娠した際に一番はじめに感じる変化はこの悪阻で、それは個人差がありますが、重い場合はまったく食事ができない状態に陥り、点滴で栄養補給しなくてはいけないことも。普通は妊娠11週あたりで収まるのですが、出産直前まで続くという場合もあります。

悪阻の他に膨らんでいく子宮に腸が圧迫されるための便秘や、妊娠後期になると今までの靴がまったく入らなくなるほどのむくみに見舞われることもしばしばあります。また、足がよくつり、嬉しいはずの胎動も安眠の妨げになることもありますし、乳輪が黒ずんできたり、体毛が濃くなってきたり、太る以外にも嬉しくない外見の変化も。その他、細かいことは書ききれないほど、様々な変化が妊娠によって引き起こされるのです。

◆感じやすい妊婦の心

そういった身体の変化は胎児が無事に育ってきていて、母親になる準備をしているためなのですが、その激変に戸惑ってナーバスになる女性も少なくありません。望んでできた子供でも、これから待っているだろう未知の世界を恐れる気持ちは、「母性」なんて言葉では片付けられない問題なのです。

一方、すっかりプレママとして自覚ができて、過剰なまでに赤ちゃん至上主義になる妊婦もいます。そうした場合は、例えば重い荷物をすぐに持ってくれなかったとか、近くで煙草を吸ったとか、そんなことで「赤ちゃんをあなた殺す気なの!」と怒り出すことも。

いずれにしても、妊婦の心は通常よりもかなり感じやすい状態にあります。それはもうどうしようもないことなので、見守ってあげるより他ありません。夫が妊婦である自分の立場を完全に分からないにしても、分かろうとしくれる。それだけでもどんなに心強いかしれませんので、こうした姿勢が大事なことなのです。