日常の些細な積み重ねが、大きな不満に

夫婦のセックスレスの原因は、一つだけとは限りません。一緒に長く暮らしてきた中で、些細なことの積み重ねがいつしか大きくなり、「二度としたくない!」となってしまうケースも少なくありません。そうならないためにも、相手の態度が変わってきた時点で話し合いの機会を設けることが大切です。

◆「風邪をひいた時いたわってくれなかった」恨みが、何年も続く!

一つ屋根の下で暮らしてきた中で、いつしか心がすれ違ってしまった夫婦はたくさんいます。その人たちに何が原因だったかをインタビューすると、返ってくる答えは一つではないはずです。毎日の、ほんの小さな不満の積み重ねがしだいに大きくなり、気づけば取り返しのつかないほどの憎しみにつながっていきます。

その中でも特に多いのが、「相手の思いやりのなさ」です。特に女性の場合、夫が仕事一辺倒で家庭を顧みてくれなかったという恨みは、数十年の間に積もりつもっていき、セックスレスどころか、最悪の場合は熟年離婚という選択に至ることもあります。

また女性の恨みとして多いのが、「産前産後のサポートのなさ」と、「体調を崩した時に気づかってくれなかったこと」です。特に出産にまつわる恨みは根深く、いつまでも不満に思っていたりします。それほど出産前後の女性はデリケートであり、パートナーの助けを必要としているのです。そして「私が高熱を出しているのに、子どもと一緒にお腹をすかせてただご飯を待っていた」というような、思いやりのなさ、頼りがいのなさも、妻の不満を大きくします。

一番の問題は、そんなふうに心が少しずつ離れていく妻に対して、特に対処しない夫が多いことです。「最近妻が冷たくなった」と感じながらも手立てを打たないまま、どんどん夫婦の溝が深まってしまうケースが多く見られます。こうして気づけばセックスレスになり、会話レスになっていく…こじれにこじれた関係を後で修復するのは、なかなか難しいものです。ぜひ早めに対処するようにしましょう。

◆早めに話し合い、妥協点を見つけることが大切

夫婦仲を維持するためには、相手の態度が少し変わってきた時点で、一度じっくりと話し合う時間を持つことが大切です。そこで見て見ないフリをしてしまうと、溝はどんどん深まるばかりですので、悪い芽は早めに摘み取るように心がけましょう。

相手の不満に耳を傾けることは、傷つくことでもありますが、自分では気づかなかった相手の孤独や悩みを知るためのいいチャンスでもあります。また「自分はそういうつもりではなかった」ことを説明することもできますので、やはり話し合いは大切です。お互いに思っていることをぶちまけたら、次に「じゃあこれからどうするか」を建設的に話し合い、それを日常の中できちんと実践するようにしましょう。

たとえば仕事が忙しく、なかなか家事や育児に参加できない夫の場合、妻から「もっと家庭のことも考えてよ!」とお叱りを受けることになります。しかし夫も決して遊んでいるわけではなく、家族のために一生懸命働いているわけですから、そのことも妻に理解してもらう必要があります。その上で「じゃあ日曜日だけは家族のために空けておく」とか、「夜は子どもたちとお風呂に入る習慣をつける」などの妥協点を見つけることが大切なのです。

こういった話し合いをまったく持たずに、年数が経つと、しだいに妻の小言もなくなっていきます。それは理解してくれたのではなく、あきらめてしまっただけなのです!そうなるとセックスレスも会話レスも克服は至難のわざになりますから、早めに対処するようにしましょう。